近年、玄関近くに洗面化粧台を配置するアウトベイシンスタイルの間取りが人気です。本記事では、玄関直結型の洗面所のメリットとデメリット、動線の考え方や洗面所を設置する際の注意点などを紹介しています。
目次
アウトベイシンスタイルとは、「アウト」＝「外」、「ベイシン」＝「洗面器」の意味で、その名のとおり脱衣所から洗面化粧台を独立させる間取りのことを言います。
ホテルライクなアウトベイシン型の間取りは、オシャレで洗練された印象を与えるため、近年人気を博しています。
今回は、とくに玄関近くに洗面化粧台を設置するスタイルが人気の理由と、そのメリットやデメリットを紹介します。
「リフォームするならオシャレなアウトベイシンスタイルが良い」という方も、日々の動線を考えてプランニングしてみましょう。
コロナ禍をきっかけに衛生感覚が変わったという方も多いのではないでしょうか。
このアウトベイシンスタイルは、「家から帰ってきたらすぐに手を洗いたい」という需要に適しているため近年、取り入れる人が増えています。
玄関の近くに手洗い場があれば、外から持ち込んだウイルスや花粉などを除去しやすくなります。
また、汚れた靴や衣服をすぐに手洗いできるため、小さなお子さんがいる家庭にもおすすめです。
アウトベイシンスタイルは、生活感を抑えたオシャレな印象がありますが、具体的にはどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
【アウトベイシンスタイルのメリット】
①通常よりも大きな洗面台を設置できる可能性が高い
②それぞれの空間を広々と使用できる
③家族が脱衣所にいるときも使用しやすい
④玄関近くにあれば入室前に汚れを落とせる
⑤来客者に脱衣所や浴室を見られずに済む
⑥玄関近くであれば湿気・カビ予防になる
⑦庭の植物の水やり等にも便利
アウトベイシンスタイルの何よりの魅力は、空間に合わせて洗面化粧台の大きさやデザインを選べることにあります。
また、玄関直結型であれば、すぐに洗いたい洗濯物を手洗いできるなど衛生環境を整えやすいというメリットもあります。
とくに、風が通りやすい玄関直結型は湿気やカビ予防にもなるためより衛生的です。
【アウトベイシンスタイルのデメリット】
アウトベイシンスタイルのデメリットとしては、こまめな掃除と見せない収納の徹底があります。
とくに来客者も通る玄関近くの廊下で、歯ブラシや髭剃りなどが出たままの洗面所が目に入ると、やはり気になってしまいます。
玄関に洗面所を設置する際は、収納スペースの広さと、各自の衛生感覚についてよく確認しておきましょう。
また、配管の距離が延びてしまうとコストが高くなるというデメリットもあるため、注意が必要です。
つぎに、玄関近くに洗面所を設置するときに気を付けたいことや、確認しておきたいポイントなどを紹介します。
玄関近くに洗面所を設置する場合、床や壁紙の水撥ね対策が必要です。腐食を防ぐためにも耐水性が強く滑りにくい素材の床や、水はけの良い壁紙を検討しましょう。
玄関に洗面化粧台を設置したときの廊下の通りやすさや、空きスペースでの動きやすさも想像しておきましょう。設置してみると「思ったよりも圧迫感がある」などの問題が起きないよう、実物の大きさを確認しておくのもおすすめです。
洗面所を新設する際、配管の移設・増設工事、排水工事、電気工事、壁紙の張り替えなど、多くの工程が発生します。その分費用もかかるため、何にどれくらいかかるのかはリフォーム業者によく確認しましょう。また、妥協できるポイントや譲れないこだわりについては家族と事前に話し合って結論を出しておきましょう。
今回は、洗面化粧台を脱衣所以外の場所に設置するメリットやデメリット、選ぶ上でのポイントなどを紹介しました。
TORABURANでは、玄関や廊下、土間などに洗面所を設置するプランニングについても随時ご相談を承っております。
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